安心!初めて精神科・心療内科を受診するときに知っておきたいこと

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あなたは、毎日ツラくて病院に行きたいけど、精神科や心療内科って

『何をするのか?』『どんな感じなのか?

よく分からず不安で、行くのを躊躇してしまっていませんか?

キリン
キリン

わたし自身も内科や皮膚科とは違って、今まで行く機会がなかった精神科って一体どんな感じなのか全く分からなくて不安でした。

目で見て分かる熱や傷とは違って、見えない心や体の不調だったりってどうやって診察されるのか不安ですよね。

でも実際は全然怖がったり不安がるようなところではないんです。

なぜなら精神科も心療内科も、他の病院と同様に話を聞いてあなたの不調を改善しようとしてくれる場所だから。

この記事では、私自身が初めて精神科を受診するときに知っておきたかったことを

体験談を元に書いています。

今不安で躊躇している方が、安心して精神科・心療内科を受診する手助けになれば嬉しいです。

もう、一人で苦しまなくていいんです。

1.まずは病院選び!口コミや評判、家からの距離を参考に!

キリン
キリン

わたしが病院に行くきっかけになったのは、「最近言動がおかしいから病院に行ってきてほしい」って先輩に言われたからなんです。

その先輩もうつ病を患っており、病気の先輩としてわたしが危ないと察知したんでしょう。

キリン
キリン

実際わたし自身「なんか最近おかしいな〜」「どうしたらいいんだろう?」って悩んでいたんです。

なのでその先輩の一言に少し救われた気がしました。

キリン
キリン

「あれ、ひょっとしたらおかしくなってるのって性格のせいじゃないのかも・・・!!」

それまで自分が悪いと自分自身を責め続けていたんですよね・・・

なので『自分のせいなのか?』『そうじゃないのか?』ハッキリさせたくて受診を決意しました。

でも病院に行くって決めたけど、どこの病院に行けばいいのかサッパリわかりませんでした。

そこでまずやったことは・・・

病院の雰囲気をリサーチ!

最初に精神科に通院している人に話を聞きました。

今の時代、ネット上に口コミはたくさん溢れていますが、知り合いの生の声ほどわたしにとって安心できるものはありませんでした。

もちろん周りに通院している人がいなかったら、口コミだけを参考にするのもOK

誰かの話や口コミを見聞きして、

病院のイメージができるか? そのイメージで安心できるか? 先生はどんな感じか?

それがわたしにとっては1番大事でした。

家からの距離

どんなに評判のいい病院でも、行くのに片道1時間とかでは負担が大きいと思い除外しました。

2・3回通うだけで終わりではなく、場合によっては毎週通わないといけない。

それって結構負担が大きくないですか?

移動が苦じゃない方だったら片道1時間でも2時間でもいいかもしれませんが・・・

今のご自身の許容範囲をしっかり認識しておきましょう!

余談ですが、わたしはそれに加えてもう一つ条件をつけました。

『車で通える病院を選ぶ』

当時わたしは大阪府の田舎に住んでいたんですが、街に出れば多くの病院から選ぶことができます。

しかし、街にある病院は駐車場が少なく電車などを使って通院しなければなりません。

わたしは電車が苦手でしたし、電車の時間に左右されるのが当時はすごく苦痛でした。

なのであえて田舎の病院の中から選ぶことにしたんです。

ただでさえ毎日辛くてしんどいのに、そこに自分にとって苦になることを強いるのは得策ではないと思ったんです。

2.予約は早めにしよう!

精神科や心療内科は予約制のところが多いです。

しかも結構混んでいて予約が取りづらいことも多々あります。

キリン
キリン

わたしも初診予約が取れたのは電話した1週間後でした。

通院する病院や時期、希望の曜日や時間によって

2・3日後〜1ヶ月後くらいになると思っていた方がいいと思います。

受診しようと思ったら、すぐに予約を取ろう!

それと、精神科の予約をする時になんて言えばいいんだろう?って思いませんか?

わたしはすごく思いました。

電話をするときはドキドキしたのを覚えています。

実際にわたしがした会話は・・・

病院
病院

「はい、〇〇病院です。どうされましたか?」

キリン
キリン

「初診の予約を取りたいんですけど・・・」

病院
病院

「わかりました。どんな症状がありますか?」

キリン
キリン

「食欲がなくて、睡眠もあまり取れません。四六時中ネガティブなことばかり考えてしまうんです。」

病院
病院

「そうですか、わかりました。ではご希望の日にちを教えていただけますか?」

キリン
キリン

「土曜日がいいんですけど・・・」

病院
病院

「そうですね・・・では一週間後のXにちの土曜日、午前9時からはいかがですか?」

キリン
キリン

「はい、大丈夫です。」

病院
病院

「お名前を教えていただけますか?」

キリン
キリン

「〇〇です。」

病院
病院

「では、〇がつ○にちの土曜日、午前9時にお待ちしております。」

病院によって少し内容は違うと思いますが、大体こんな感じです。

予約時に症状を聞かれない場合や、ネット予約可能な病院もあるので一度ホームページを見てみましょう。

もし可能であれば、「診察にかかるおおよその時間」 「大体いくらくらい必要か?」などを予約時に確認しておくと安心です。

時間に余裕を持って受診しましょう!

3.初めての診療って何するの?

初めて病院に行くときってやっぱり不安じゃないですか?

できればご家族についてきてもらえるとすごく安心だと思います。

わたしは独り暮らしだったので、付き添いはいませんでした。

もし誰か付き添ってくれるならそうしたかったです。

第三者から見た最近の様子や、自分が言い忘れていることなどを伝えてもらいましょう!

実際に病院では誰かに付き添ってもらって来院している方がたくさんいらっしゃいます。

診察室にも一緒に入れますよ。

待ち時間が長いことも・・・

内科などと同様に、受付を済ませたら待合室で呼ばれるまで待ちます。

キリン
キリン

わたしが行った病院は、すごく混雑していて、呼ばれるまでに時間がかかりました・・・

わたしは待ち時間の間に、院内に貼られていた掲示物を一通り読みました。

もし余裕があれば一度読んでみることをおすすめします。

別の記事で詳しく書きますが、掲示物にはいろんな情報が載っていて役立つことが多かったです。

国の制度のこと、病院の設備カウンセリングのこと、次回の予約の取り方、などなど・・・

待合室はすごく静かで、色んな年齢層の方がいらっしゃいました。

そして待っている間、受付で渡された問診票に記入しました。

問診票 
  • 家族構成
  • 学歴
  • 職歴
  • 趣味
  • 性格
  • 結婚暦
  • 体調について
  • 出生時について
  • 生活について
    (出生地や転校の有無)
  • いつから症状が現れたか?
  • アレルギーの有無
  • 今まで精神科や心療内科に通院しとことはあるか?
  • これまでにかかった病気は?
  • 服用している薬の有無
  • お酒やタバコなど嗜好品について

病院によって違ってきますが、こんな感じの問診票を書きました。

他に性格診断テストをする病院もあります。

趣味や性格、出生時のことなどは書くのに困りました。

趣味は書くことがなかったし、性格は書き出せばネガティブなことだらけ、出生時のことはよく知らない。

それでも書けるところだけ書いて提出しました。

キリン
キリン

学歴や今までの生活について聞かれるとは思っていなくてビックリ!!

過去の出来事などもふまえて診察してくれるんだ!と驚きました。

診察時は先生の雰囲気も見よう!

いざ診察室に呼ばれると、先生を前にかなり緊張しました。

先生は記入した問診票とカルテを開いていて、時折それらを見たり書いたりしながら、柔らかい表情で話を聞いてくれました。

いつから、何があって、どんな症状に悩んでいて・・・

それを伝えたいのに、わたしの話はあっちゃこっちゃ飛んでしまい全然まとまっていませんでした。

それでもゆっくり話を整理しながら穏やかに聞いてくれました。

その先生の姿勢にすごく安心して、緊張が解けたんです。

精神科や心療内科に通院する上で大切なのは、主治医の先生の雰囲気と相性です。

キリン
キリン

その後わたしが受診したいくつかの病院では、先生の雰囲気や態度がどうしても合わず、通院すること自体がストレスで転院をしたことがあります。

なので、診察時の先生の印象はできるだけ見ておくのをオススメします。

だいたい30分くらい話をした後に、先生から「うつ病」と診断されました。

キリン
キリン

正直すごくホッとしたのを鮮明に覚えています。
言動がおかしいのは自分の性格のせいじゃなくて、病気のせいだったんだ!と。

人によっては診断がハッキリ出ないこともあるかもしれません。
それでも、病院で早く治療を始めれば病気になる手前で防げるのです。

そして先生から「うつ病」の説明と処方される薬の説明、今後の生活の仕方などについて詳しく教えてもらいました。

抗うつ剤、精神安定剤、頓服用の安定剤を処方され、これから「仕事を休職するかセーブすること家でなるべくゆっくり休息を取ること」「無理はしないこと」「好きなことをして過ごすこと」などを言われました。

ただ当時のわたしは正社員ではなかったので、仕事を休むとその間の収入が0になり、生活ができなくなると相談すると、無理をしない範囲で仕事を続ける代わりに、家ではゆっくり休むことを強く言われました。

頭では分かっていても、仕事をしばらく休職するのってすごく勇気が入りませんか?

キリン
キリン

休んでいる間、同僚にも迷惑をかけてしまうし、周りから何か言われるんじゃないか?
収入面も心配だし、そもそも復帰できるのかな・・・?

なんてグルグルと考えていました。

もしあの時、仕事を辞めてでもしっかり休んでいたなら・・・

もっと早く寛解できたんじゃないか?」「休職しなかったからこんなに長引いたんじゃないか?

後悔はしていませんが、今でもふと思います。

なので、主治医に休職を促されたら、できるだけ休職をすることを考えてください。

仕事も大事ですが、自分の体と心の健康が何よりも大切なんです。

4.病院に行く前に準備したいこと

先生を目の前にして、うまく話せなくなることはよくあります。

そのためにも、事前に伝えたいことをメモしておくと良いでしょう。

体調のことや、精神的なこと悩んでいること聞きたいこと

病院に行く前って色々考えますよね?

そういったことをあらかじめ、ノートでもスマホでも書き出しておけば慌てることはないはずです。

キリン
キリン

わたしも「それ先に教えて欲しかった〜」って後で思いました。

メモを見ながら話すこともできるし、メモ自体を先生に読んでもらうこともできます。

それってすごく安心じゃないですか?

咄嗟に伝えたかったことが飛んでしまったり、家に帰ってから「伝え忘れた〜」と悔やむことがないように、思いついたらメモしましょう。

限られた診察時間の中で、自分の伝えたいことを簡潔にわかりやすく話すのってなかなか難しいんです。

1時間も2時間も診察時間があれば大丈夫かもしれませんが、そんなに時間はありません。

更に、精神状態が不安定なときって記憶力が落ちたり頭の中がぐちゃぐちゃしていて、元気な時のようにいかないことが多いです。

せっかく勇気を出して病院に来たんだから、伝えたいことはしっかり伝える

それがすごく大事です。

どんな形式でもOKなんで、ぜひメモを準備しておきましょう!

5.かかる費用ってどのくらい?

わたしの場合は、健康保険を適用して自己負担3割で診察を受けました。

  • 初診の診察代:3000円くらい
  • 再診の診察代:1500円くらい

でした。

これは病院によって変わってきます。

これに、カウンセリング代血液検査代など別途かかる場合があります。

もし、休職をされる場合は、会社に提出する診断書代も必要になりますね。

これに加えて薬代もかかってきます。

わたしの場合、薬代は1600円程でした。

しかしこれも処方される薬の種類や量によって変わってきます。

一番最初は軽い薬を少しだったのでそんなに金額は大きくありませんでした。

ただ、2週間に一度通院するとなると月7,000〜8,000円程度かかります。

ちなみに、通院するペースは人それぞれですが、わたしは2週間に1回〜月に1回でした。

6.よくされる質問

Q
毎週通わないといけないの?
A

わたしの場合、最初のころは2週間に1度通院していました。
その後、体調によって1ヶ月に1度の通院になったり、2週間に1度に戻ったりしました。
主治医の先生が通うペースを決めてくれます。
薬が変わったりすると2週間に1度の通院に戻ることが多かったです。

Q
再診ではどんな診察になりますか?
A

前回来院した時から今日までのことを話します。
体調や心境の変化、起きた出来事、薬の副作用についてなど話していました。
思ったことや感じたこと、些細な変化などはどんどん話すようにしています。
そのことが病気と関係あるのかどうかは先生の判断に委ねたほうがいいと思ったので。
ただ、病院によっては初診ほど時間が取られないことも多々あるので、毎回伝えたい事はメモに書いて簡潔に話していました。

中にはしっかり時間を取って話を聞いてくれる病院もあります。
口コミや初診で感じた印象から、合う合わないを判断されるといいでしょう

Q
先生はしっかり話を聞いてくれますか?
A

これはなんとも言えません。
しっかり話を聞いてくれた先生もいれば、全然話を聞いてくれない先生もいました。
話を聞いてくれる先生に出会えればそれに越したことはありませんが、受け答えが淡白な人の場合、わたしは「お医者さんは薬を出すだけ」と割り切って通院していました。

この考え方はうつ病のある本に書いてありました。
あまり期待を大きく持ちすぎない方がいいとわたしは思います。

話をしっかり聞いてもらいたい場合は別でカウンセリングを受けるといいですよ!

Q
先生に怒られたり、批判されたりしますか?
A

先生に怒られることはありませんでした。
「こんなネガティブな話をしたら説教されてしまうかも・・・」と思ったことも、ちゃんと話を聞いてくれました。
もちろん、中には言い方の厳しい先生もおられますが、そういう先生が苦手でしたら担当医の変更をお願いするのも大事なことですよ。

Q
薬を飲むのが怖いです。飲まないといけないですか?
A

わたしは医者ではないのではっきり言えませんが、ほとんどの場合、病院に行くと薬を処方されます。
薬を飲むのが怖い気持ちは分かりますが、飲まないなら病院に行く意味はあるんでしょうか?
世の中には精神病の薬を飲むことに賛否両論あっていろんな情報が飛び交っています。

わたしにはどちらが正しいのかはわかりません。

知り合いには、薬を飲んで寛解した人も、飲まずに自力で治した人も、飲んでいたけど自己判断で薬をやめて治した人も、薬を飲まずに未だ治っていない人もいます。

結局、薬を飲むか飲まないかに限らず正解は自分の中にしかないんじゃないでしょうか?

「薬を飲むのが怖い」という気持ちを主治医にちゃんと相談されてみてはどうでしょうか。

Q
服薬以外に治療法はないんですか?
A

これも医者ではないのでわかりません。
しかし今の時代、色んな情報を得ることができます。
どんな治療法が世の中にはあるのか?それを知っておくのに損はないでしょう。
ただし、詐欺まがいの情報もあるので気をつけてください。
わたしは、通院していた病院で行っているカウンセリングも一緒に受けていました。
カウンセラーの先生と話して、認知行動療法などを取り入れました。

Q
病院に行けば必ず治りますか?
A

これも医者ではないのでわかりません。
あくまでもわたし個人の考えとしましては、病院に行けば必ず治るという保証はありません。インフルエンザだってそうですよね?
多くの人は完治しますが、中には重症化したり亡くなってしまう方もいらっしゃいます。
必ずというものは、世の中にほとんどないんじゃないでしょうか?
どれが自分に合っているのかは、試してみないとわからないと思います。
病気の度合いや、環境、意思、性格などは人それぞれなんで、まずは通院するのが自分に合っているのかどうかを確かめるために、病院に行ってみるのも一つの手ではないでしょうか?

Q
どのくらいで治りますか?
A

人それぞれ、千差万別です。
1ヶ月ほどで治る方もいれば、3ヶ月、1年、10年とかかる人もいます。
ちなみにわたしは、なんだかんだ10年もかかりました。
だからと言って、必ずしもあなたが10年かかるというわけではないんです。
本当に人それぞれです。
治ったと思っても、また再発してしまう方もいらっしゃいます。
早く良くなるためにも、ご自身にとって何がベストか?
その都度しっかり向き合って考えてみるのがいいんじゃないでしょうか?

Q
通院していることが周囲にバレませんか?
A

完全に誰にも知られない!というのは少々難しいとは思いますが、極力知られないというのは可能です。
わたしは独り暮らしだったので、離れて住む親兄弟には1年程黙っていました。
ただ、仕事を辞めて無職になることが決まった際に、収入面での助けが必要になり家族には話さざるを得なくなりました。
また休職しないと決めた時に、仕事上で同僚に迷惑をかけることが増えると思い、最小限の人たちには話しました。

正直、「通院している」と自分から話さない限り、周囲にバレることはないでしょう。
しかし、病気が長引けば周囲の協力はどんどん不可欠になってきます。

7.早期発見、早期治療が大事!

今回は初めて精神科・心療内科を受診する時に知っておきたいことを、わたしの体験を元に書きました。

お伝えした内容を事前に知って準備しておくことで、診察がスムーズにいき適切な治療を受けられると思います。

どの病気もそうですが、早期発見・早期治療がとても重要です。

心の不調を長引かせないためにも、一度病院を受診することを検討してみてください。

この記事が、精神科・心療内科に行くきっかけになってくれたら嬉しいです。

あなたの苦しい日々が、少しでも早く楽になることを願っています。

無理はしないでくださいね♪

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