うつ病で仕事ができない時のお金について

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うつ病になってしまうと、今まで通りに働けず、お金のことで色々悩みますよね?

わたし自身もそうでした。

うつ病になると、心だけでなく、体も思うように動かない。

それでも、日々生きていかなければならず、お金に対して大きな不安困難に直面しました。

わたしはうつと診断されてからも1年間は休職せずに働きましたが、これはあまりオススメしません。

できることなら、休職退職をして、ゆっくり休む方が断然いいと思います。

しかし、休職や退職という選択をすると、お金に対しての不安や困難が少なからず付きまとうのも事実です。

ただでさえ、心身共に、思うようにいかず苦しい思いをしているのに、更にお金の心配まで背負ってしまうと、治るものも治りません。

キリン
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わたしも、長年お金に対する苦しみを味わった一人ですが、幸い、いくつかの支援制度や工夫を利用してお金の問題を軽くすることができました。

そんなわたしの体験談をもとに、うつ病になってしまった場合の、お金の不安を減らす方法をいくつかご紹介したいと思います。

安心の一歩!うつでも受けられる支援とは?

まず、一つ目は、障害年金の申請です。

障害年金とは、国民年金や厚生年金に加入している人が、病気やケガなどで一定の障害を負った場合に、毎月一定額の年金を受け取ることができる制度です。

キリン
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老齢年金と同じで、偶数月に2ヶ月分の障害年金が振り込まれます。

うつ病も精神障害の一つとして認められており、障害年金の受給対象になる可能性があります。

障害の程度によって、1〜3級までの等級があり、受け取れる金額も異なります。

また、国民年金だけに加入している場合と、厚生年金に加入している場合によっても金額は変わってきます。

キリン
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わたしの場合は、国民健康保険だけに加入していて、2級障害者と認定されたので、大体1ヶ月あたり7万円ほど受け取っていました。

では障害年金のメリットは、どんなものがあるのでしょうか?

  • 経済的な不安やストレスが軽減する
  • 国民年金保険料の支払いが法定免除になる
  • 受給していることが周囲に知られることはない
  • 障害年金には税金がかからない
  • 働きながらでも受け取れる(ただし収入が一定額を超えると停止や減額される場合もある)
  • 使い道が限定されていない
キリン
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わたしは障害者手帳の申請を障害年金の申請よりもずっと前にしてい他のですが、障害者手帳が無くても障害年金の申請は出来ようです。

障害年金の申請は、病院の診断書や加入証明書などの書類が必要です。

また、審査には時間がかかることもあります。

キリン
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わたしは申請から認定までに半年以上かかりました。

障害年金の申請は、自分で行うこともできますが、専門家のサポートを受けることもできます。

キリン
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わたしの場合、初診の病院が奈良県で、当時住んでいたのは大阪府、住民票があるのは愛知県、と通常よりややこしかったため、社労士さんにお願いすることにしました。

社会保険労務士は、障害年金の申請に関する知識や経験が豊富で、書類の作成や提出、審査のフォローなどを行ってくれます。

社会保険労務士に依頼すると、成功報酬型の料金体系が多いため、障害年金が認定されなかった場合は料金が発生しません。

キリン
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わたしは住んでいる市にある、福祉センターで社労士さんを紹介してもらいました!

かかった費用は年金を初めて受給した時に、その受給した2ヶ月分を社労士さんにお支払いしましたよ。

では、障害年金をもらうデメリットはなんなのか調べてみました。

   デメリット

  1. 他の制度の支給額が調整される場合がある
  2. 扶養から外れる場合がある
  3. 死亡一時金・寡婦年金がもらえなくなる
引用元:はじめての障害年金申請代行センター

上記以外にわたしが今までに感じたデメリットは、

友人や知人に年金受給を話したときに、イヤミを言われたこと』です。

ライオンさん
ライオンさん

「私たちが払った税金をもらって生活してるなんて甘えだ!」

ヒョウさん
ヒョウさん

「早く受給を辞めろ!」

トラさん
トラさん

「年金もらう前にちゃんと自分で働いて生活しろ!」

キリン
キリン

言わなきゃよかったな・・・

そんなことを言われてしまいました。

まあ、そういう風なことを言いたくなる気持ちもわからなくはないですが、それにしても今思えばひどいなと思います。

うつ病がどんなに苦しいものなのか?

自分だったら耐えられるのか?

そういうことに対しての想像力の欠如が、そんな言葉を発せさせたのだと思います。

なので、あまり公には障害年金のことを口にしないようになりました。

(みんながみんな、そういう人たちではないでしょうが・・・)

でも、これら全部ひっくるめても、わたしはメリットの方が大きかったです!

障害年金は、うつ病になってしまった人にとって大きな支えとなる制度ですので、ぜひ障害年金の申請を検討してみてください。

↓詳しくは下記サイト等をご覧ください。↓

治療も安心 〜医療費の裏ワザ〜

次に、私がおすすめしたいのが、自立支援医療費制度の活用です。

自立支援医療費制度とは、精神科や心療内科などの医療機関で治療を受けた場合に、自己負担額を減らすことができる制度です。

自立支援医療費制度では、精神科や心療内科などで治療を受けた場合に、自己負担額が3割から1割に軽減されます。

キリン
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わたしの住んでいる市では、自己負担額が1割ではなく、全額を市が負担してくれています。

また最近になって、精神科や心療内科以外の病院での治療においても、自己負担額0円で病院を受診できるようになりました。一度、お住まいの市町村の福祉課などに問い合わせられることをオススメします!

自立支援医療費制度の申請は、市区町村の窓口で行うことができます。

申請には、医師の診断書などの書類が必要なので、通院している病院で「自立支援医療費制度を受けたい」と相談されるのがいいと思いますよ。

キリン
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わたしは初めて通った病院内の掲示板で、自立支援医療費制度について書かれた掲示物を見つけて、すぐに担当医に話を聞きました!他の病院でも、自立支援について書かれた掲示物を見かけることが多いので、一度チェックしてみてはいかがでしょうか?

申請から交付までには約2ヶ月ほどかかりました。

わたしの市では交付されると、自立支援医療受給者証(精神通院)医療費受給者証(全疾患の通院及び入院)というものが発行されます。

自立支援医療受給者証は、B3ほどの大きな紙に、自分の通院している精神科や心療内科の名前と住所、電話番号が記載されています。

もう一つ、その病院で処方された薬をもらう薬局も登録してあります。

この自立支援医療受給者証は、登録した病院と薬局のみで使え、病院や薬局を変える際には役所で変更の手続きが必要になります。

また、精神科に通院する際は、必ず毎回病院に提出する必要があります。

医療費受給者証は、A6ほどの大きさで、精神の病院以外で治療を受ける際に提出すると医療費が0円で受けられるという証明書です。

※お住まいの市町村によってこれらは変わってくる可能性があるので、問い合わせてみてください。

余談ですが、わたしが昔大阪に住んでいたときに、少し変わった自立支援医療費制度の受け方をしていたのでお話しします。

当時、住んでいるのは大阪府・通院している病院があるのは奈良県・住民票があるのは愛知県 という状況でした。

大阪の市役所でそれを相談したところ、担当の方がとても親切で、奈良県と愛知県に問い合わせをしてくれて自立支援医療費制度を受けられるようにしてくれました。

① 奈良県の病院で受給者証を提出して診察を受け、一旦、自己負担額の3割を支払います。

② 病院と薬局で支払った領収書を保管しておき、数ヶ月に一度、実家のある愛知県に帰省した時に、保管していた領収書を、市役所に提出

③ 翌月、登録していた口座に一旦負担した3割分のお金が返金される。

そういう風にして自立支援医療費制度を利用できていたので、もし、同じような状況の方がいらっしゃいましたら、役所に相談することをオススメします。

自立支援医療費制度は、うつ病の治療を受ける人にとって、大きな負担を軽減する制度です。

ぜひ申請することを検討してみてください!

わたしのうつとお金の戦い

ここで少しわたしの話をさせていただきます。

わたしがうつ病になって1年後、病状はさらに悪化していたのです。

心身ともに、仕事を続けられる状態ではなかったこともあり、仕事を辞める決断を下しました。

退職してすぐに、雇用保険をもらう手続きをして、幾らかのお金をもらいました。

しかし、生きていくにはお金がかかるもので、減っていく残高を見ては恐怖を感じていたのです。

(障害年金のことを知って、申請を出すのはもっとずっと後だったので、年金はもらっていませんでした。)

実家に強制送還されてからは本当にお金がなく、何もできませんでした。

少ない貯金は消え、親に養ってもらう日々。

住む場所と、食べるものは提供してもらっていましたが、それ以外の自由に使えるお金がほぼほぼありませんでした。

たまに、地元の友人から「お茶しよう!」と誘われても、400円のコーヒー代が出せないのです。

何度、友人に奢ってもらったかわかりません。

悔しい思いと、情けなさと、悲しさでいっぱいになり、自己否定の毎日。

そして口癖が「お金がない」になったのです。

一日中家に引きこもって、横になるしかありませんでした。

気分転換に海に行きたい!と思っても、ガソリン代や交通費が出せずに断念。

趣味を持つといい!という情報を得ても、案外お金がかかると分かり断念。

何をするにもお金がかかる!と改めて実感したのです。

きっとそんな状況もあり、わたしの病気はなかなか良くならなかったんだと思います。

そして数年後、体が少し動くようになってきた頃に、ようやく副業やアルバイトをやり始めました。

今ほど盛んではなかったクラウドワークスやランサーズで、できそうな仕事を請け負ったり、週1〜3日で1日4時間のアルバイト、1日だけの単発バイト、友人の作品制作の手伝い、など。

本当にいろんな仕事をしました。

ただ、わたしはお金を追い求めすぎていたと思います。

体調を無視してきつい仕事に就いたり、無理をしないとできない職を選んだり、いきなり週5日の8時間勤務の仕事をしたり。

これは無謀でした。

そんなことを続けていけるわけもなく、ことごとくやめていくのです。

皆さんも自分の体調精神状態には本当に注意を払ってください。

今まで容易にできていたことが、できなくなってしまうことがあるからです。

そして、金銭面で頼れる方がいたらなるべく頼った方がいいです。

旦那さんや奥さん、両親・・・

もちろん、それぞれの関係性やプライドなどもあるとは思いますが『病気を治す』これが何よりも重要なんです。

元気になってから返せばいいとわたしは思います。

そして、障害年金などの制度も積極的に取り入れてください。

残念なことに、こういう制度は、自分から情報を探して求めていかないと誰も教えてくれません。

当時のわたしにはその気力がなく、自立支援医療費制度以外に情報を得ることができませんでした。

病院の先生も、役所の人も、友人も知人も両親も、誰も教えてくれなかったのです。

頼れるものは全て頼ってください。

生きるためです。

お金を大切に

治療をしていくにあたって、お金は本当に大切です。

それはイヤと言うほどわかりました。

キリン
キリン

少し体調が戻ってきた頃、わたしは家計簿をつけるようになりました。

もうすでにやられている方も多いと思いますが、家計簿をつけるということはお金を大切に扱うと言うことに直結しています。

今は便利なアプリも多いので手軽に記録することができますし、エクセルで管理することも、はたまたノートに手書きで記録することも可能ですよね?

ぜひ家計簿をつけて、大切なお金を管理してください。

わたしがつけている家計簿は、一周回ってノートに手書きする方法です。

色んなアプリもエクセル管理も試しましたが、結果面倒くさくなってやめてしまいました。

わたしの性格的に、一番手間がかかり、面倒臭いノートに手書きすると言うやり方が合っていることに気づいてからは、毎月ノートに記入する方法で管理しています。

A5のノートの左側にカレンダーを書いて、右側に予算と支出と差額を書いています。

キリン
キリン

家計簿をつけだしてから、どんなものにどれだけお金を使っているか?が把握できて、予算の見直しや、管理がしやすくなったな〜と感じています。

治療に専念するためにも、大切なお金をしっかり管理して、安心して生活できるようにしましょう!

その他の支援制度

わたしは自立支援医療費制度障害年金障がい者手帳のみ利用していましたが、その他にも制度はいくつかあります。

制度のジャンル支援制度名
収入や生活を保障する制度失業手当(雇用保険給付)
傷病手当金
生活保護
生活困窮者自立支援制度
労災保険
特別障害者手当
特別障害者給付金制度
生活福祉資金(低金利融資)
医療費を助成する制度重度心身障害者医療費助成制度
精神障害者福祉手帳の交付
引用元 : atGPキズキビジネスカレッジ

少しでも自分に当てはまりそうな制度があれば、お住まいの役所に相談しに行かれることをオススメします。

キリン
キリン

わたしは精神障害者福祉手帳を取得して、市から数ヶ月に一度,心身障がい者手当というお金も頂いていました。

それぞれのお住まいの市町村によって制度があると思いますので、一度確認してみましょう!

こういった制度を利用する時に、少し罪悪感を抱いてしまう方もいるかとは思います。

実際わたしもそうでした。

血税から頂くことに対して申し訳なさや、情けなさなど複雑でした。

でも、今までしっかり税金を納めてきたんですから罪悪感を抱く必要はないと思うんです。

もらえる資金を頂いて、しっかり治療をする。

そして1日でも早く元気になって、社会に貢献することが一番だとわたしは思います。

なので、皆さんもお金の心配を少しでも減らせるように利用できる制度はしっかり利用してください。

うつでもお金の安心生活へ

いかがでしたか?

うつ病になった時のお金のことについて、わたしの体験をもとに色々と書いてきました。

障害年金や自立支援医療費制度。

こういったお金に関する制度って、自ら調べたり、情報を得ようとしない限り誰も教えてくれないんです。

わたし自身知らなくて申請できなかった制度もいくつかあったりします。

知らなくてすごく苦しんでいた時期や、生活に支障が出ていた時もありました。

皆さんにはそんな思いをしてほしくありません。

ただでさえ、うつ病は先が見えなくて真っ暗闇の中にいるような感じです。

辛くて、苦しくて、しんどい毎日を懸命に生きているのに、お金のことで余計に病気を悪化させてしまうのは不本意だと思います。

1日でも早く元気になって、毎日を楽しく過ごすためにも、今利用できる制度はしっかり受け取ってください。

この記事が少しでも皆さんの希望に繋がってくれたらとても嬉しいです!

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